料理人・飲食業界から転職するには?21年の経験から仕事探しとキャリアを考える

出張シェフ

出張料理人・缶詰料理王のシェフガッキーです。
料理業界・飲食業界は、かれこれ21年目を迎えています。

ただ、決して順風満帆ではありませんでした。

・働いたお店8店舗(研修やアルバイト含む)
・シェフと合わなくて辞めて精神的に辛くなり3ヶ月休職
・給料の不満
・夜勤がつらくて辞めた
・お店が閉店した

など、辞めたときの理由は様々です。

また、僕は2020年〜2025年の間、カフェを経営していました。
(コロナの影響もあり戦略的撤退しました)
オーナーとして正社員やアルバイトの求人を出したり、面接したりを経験してきました。

事業主と労働者の両方を経験しています。

そんな僕が今回、飲食の仕事の見つけ方、転職、お店や会社側の面接ではこんなところを見ている。
そんなことも書いていければと思います。

  • 飲食の仕事をどうやって探せばいいのか
  • 求人票のどこを見ればいいのか
  • 今の店を辞めるとき、何を考えればいいのか
  • 料理人から転職するとしたら、どんな選択肢があるのか
  • 飲食経験を活かして異業種へ転職できるのか
  • 飲食店や会社は、採用するときに応募者のどこを見ているのか

といったことを、21年間の現場経験と、5年間のカフェオーナー、そしてフリーランスの出張料理人としての経験をもとに書いていきます。
これから飲食業界で働こうとしている方。

今の職場を辞めようか迷っている方。

転職したいけれど、次にどんな仕事を選べばいいのか分からない方。

そして、料理人としてこの先どういうキャリアを歩めばいいのか悩んでいる方へ。

このサイトの記事が、少しでも仕事選びの参考になればと思います。

目次

料理人・飲食業界の仕事選びで知っておきたいこと

飲食業界で仕事を探すとき、単純に「給料が高い求人」「有名なお店」といった条件だけで選んでしまうのは、
あまりおすすめしません。

僕自身、21年間の中で何度も転職や退職を経験しましたが、
働いてみなければ分からないこともたくさんありました。

例えば、

  • 給料は高いけれど勤務時間が長い
  • 休みは多いけれど仕事内容が自分に合わない
  • 有名なお店だけれど人間関係が合わない
  • 技術は身につくけれど生活との両立が難しい
  • 求人票では分からなかったことが、入社後に見えてくる

ということがあります。

だからこそ、求人を見るときには「自分が何を優先したいのか」を先に整理することが大切です。

働いている時にお店が閉店したことを3回ほど経験しました。
お店の資本、お店の運営元が大きい企業なのかをしっかりとみることも重要だと感じました。

自分が転職で何を変えたいのか考える

例えば、

「給料を上げたい」
のであれば、現在の給与だけでなく、昇給・賞与・手当・勤務時間なども確認する必要があります。

「休みを増やしたい」
のであれば、年間休日だけではなく、実際の勤務シフトや休日の取り方も確認したいところです。

「料理人として技術を身につけたい」
のであれば、給与や休日だけではなく、
どのような料理を、誰から、どのような環境で学べるのかを見る必要があります。

転職は「今の職場から逃げること」だけではありません。

自分がこれからどう働きたいのかを考える機会でもあります。

気になるお店があったら必ず食べに行きましょう。
自分が作りたい料理と合うかを確認したり、お店の雰囲気を見るのも重要です。挨拶が元気にできていて、活気があるのか。その雰囲気は自分に合っているのか。実際に言ってみないとわからないことだらけです。

飲食店を辞めたいと思ったら

「今の店を辞めたい」

そう思ったとき、すぐに次の求人を探すのも一つの方法です。

ただ、まずは「なぜ辞めたいのか」を書き出して整理してみることをおすすめします。

僕自身も、

  • 人間関係
  • 給料が低い
  • 勤務時間が長い
  • 夜勤がしんどい
  • 店舗閉店

など、退職理由はそのときどきで違いました。

同じ「飲食店を辞めたい」でも、理由によって次に選ぶべき職場は変わります。

例えば、

夜勤がつらい

のであれば、夜勤ない業態を探すという選択肢があります。
飲食だとホテルなどは夜勤があったりします。
僕は夜勤の生活リズムが合わなさすぎて、休みの日がそのリズムを整える日になり、まともに休みを満喫できませんでした。

給料に不満がある

のであれば、同じ業態で条件の良い職場を探すだけでなく、
ホテルや企業、食品関連など別の選択肢を考えることもできます。
また、海外で働くと給料が上がる可能性もあります。
実際僕は、個人レストランから、ホテルに転職した時は給料が月5万円ほど上がり、ボーナスも出るようになりました。

人間関係がつらい

のであれば、転職先を探すと同時に「次の職場で同じことを繰り返さないためには何を確認すればいいか」を考える必要があります。

「辞めたい」という気持ちは、必ずしも悪いものではありません。

その理由を整理することで、次の仕事選びの条件が見えてきます。

そして、人間関係は精神をやられます。
さらに飲食の激務が重なり、精神的にも肉体的にもキツくなり、うつ病などの精神疾患になってしまうことも。
僕もうつ病と診断され3ヶ月まともに仕事ができませんでした。
だから、無理は絶対にしないでください。

「辞めたいけれど、次の仕事が決まっていない状態で退職すると収入がなくなる…」
そう考えて、つらい職場からなかなか離れられない方もいると思います。
実は、退職後には一定の条件を満たすことで、雇用保険の給付を受けられる場合があります。
自分が対象になるのか、どのくらい受給できるのか、申請方法がよくわからないという方は、退職給付金の無料診断を利用してみるのも一つの方法です。
『YELL!!』では、給付条件の確認から書類準備、申請までをサポートしています。

料理人から転職するなら、どんな仕事がある?

料理人の転職先というと、別の飲食店を思い浮かべる人が多いと思います。

もちろん、それも一つの選択肢です。

しかし、料理人の経験を活かせる仕事は飲食店だけではありません。

例えば、

  • ホテル
  • 社員食堂
  • 学校給食
  • 病院・福祉施設
  • セントラルキッチン
  • 食品メーカー
  • 食品卸
  • 商品開発
  • 飲食企業の本部
  • 食品・飲食関連の営業

などがあります。

さらに、店長などの経験があれば、

  • 人材育成
  • 店舗管理
  • 売上管理
  • 原価管理
  • 発注・在庫管理
  • 顧客対応

といった経験もあります。

料理人として身につけたものを「調理技術だけ」と考える必要はありません。

一旦、給食(病院や社食)で働くのも一つの手だと思います。飲食店で働くより、福利厚生、給料面、休みがしっかりしていて、今までの経験を活かせます。

飲食業界から異業種へ転職することもできる

「飲食しか経験していないから、飲食以外では働けない」
そう考えている人もいるかもしれません。
しかし、飲食業界で働く中で身につく能力は、調理技術だけではありません。

例えば、

  • 接客
  • チームワーク
  • スケジュール管理
  • 新人教育
  • 売上管理
  • 原価管理
  • 発注
  • 在庫管理
  • クレーム対応
  • 臨機応変な対応

などがあります。

特に店長や料理長など、スタッフをまとめる立場を経験している人は、マネジメント経験も持っています。

もちろん、異業種へ転職する場合には、その経験をどのように次の仕事へ結びつけて説明するかが重要になります。

ぼくは独立する前に、商業簿記3級を取得しました。
経理の仕事を自分でするためですが、事務などの仕事に転職するってなった時も有効です。
ソムリエやお酒の資格をもっていれば、ワインショップや飲料系の仕事への転職のチャンスもあります。
飲食なら、食品メーカーや卸しへの転職も、経験が活かせます。

30代・40代からの飲食転職

転職を考えるとき、

「もう30代だから遅いのでは?」

「40代から転職するのは難しいのでは?」

と年齢を気にする人もいると思います。
年齢によって転職市場で求められる経験や条件は変わります。
だからこそ、「30代だから大丈夫」「40代だから無理」と一括りにするのではなく、

これまで何を経験してきたのか
を整理することが重要です。
料理人としての経験年数。
料理のジャンル。
役職。
マネジメント経験。
売上や原価管理の経験。
資格。

これまで担当してきた仕事。

そうしたものを整理することで、自分がどんな求人に応募できるのかが見えてきます。

30代、40代は、副料理長、料理長、総料理長などの役職で転職できるチャンスです。面接で自分の強みを伝えれるように準備しておきましょう。

飲食店の面接では何を見られている?

僕は料理人として何度も面接を受けてきました。
そして、カフェを経営していたときには、今度は採用する側として面接をする側も経験しました。

これは、飲食業界で仕事を探す人にとって、かなり重要な経験だと思っています。

応募する側からすると、

「面接では何を聞かれるんだろう?」

ということが気になります。

一方、採用する側からすると、

「この人と一緒に働けるだろうか?」

「長く働いてくれるだろうか?」

「うちの店に合うだろうか?」

という別の視点があります。

面接では、技術や経験だけではなく、これまでの仕事への向き合い方や、応募理由などを確認することがあります。

「面接ではまず目をみます」自信があればしっかりと目を合わせてくれます。
次に「前職の愚痴を言わないこと」
前職の愚痴を言う人は、仮に就職しても、同じ愚痴を言って辞めてきます。
大前提としてこのふたつは大事にしていました。

求人票を見るときに確認したいポイント

求人を見るときは、給与だけで判断しないことも大切です。

例えば、

  • 基本給
  • 固定残業代
  • 賞与
  • 昇給
  • 休日
  • 勤務時間
  • 休憩時間
  • 福利厚生
  • 試用期間
  • 社会保険
  • 仕事内容
  • 転勤の有無

など。

「月給30万円」と書かれていても、その内訳や勤務条件によって意味は変わります。

求人票に書かれている情報だけでは判断できないこともあるので、応募前・面接時に確認しておきたいポイントもあります。

先ほども書きましたが、運営会社をチェックしておくことも重要です。企業の地盤がしっかりしていること。
あとは口コミやホームページ、SNSをみて少しでも違和感を感じたら辞めましょう。

僕のカフェで働いていたスタッフが、ほかのお店で面接をうけた時の話です。
面接の時に合否を伝える前に、お店のグループLINEに招待してきたそうです。
合否の前に、LINEに招待されるのはおかしいと不信感を抱いたその子は、初回働いた時に、ほかのアルバイトの子に条件を聞いたり、休みのことを聞いたら、求人情報は全くのうそで、人手不足で採用を急いでいたそうです。
そのことを面接の人に「条件が違いますよね?」と伝え、その場で辞めたことがあったそうです。

転職サイト・転職エージェントを使うという方法

飲食業界の仕事を探す方法は、知人からの紹介や直接応募だけではありません。

転職サイトや転職エージェントを利用する方法もあります。

特に、

「自分にどんな求人が合うのか分からない」

「今の経験でどんな仕事に応募できるのか知りたい」

「働きながら転職活動をしたい」

という場合には、転職サービスを利用することで選択肢を整理しやすくなる場合があります。

ただし、転職サービスにもそれぞれ特徴があります。

求人の数を重視するのか。

飲食業界に特化したサービスを選ぶのか。

エージェントに相談したいのか。

自分で求人を探したいのか。

目的に合わせて選ぶことが大切です。

僕が実際に使っていたのは、
こちらの飲食店.com


求人もだしていましたし、職も探したことがあります。
飲食店に特化していて、お店からのオファーが届いたり、マッチしやすいようになっています。

最後に

僕自身、21年間の料理人生活の中で、何度も「辞める」という経験をしてきました。

順調にキャリアを積み上げてきたわけではありません。

合わない環境から逃げたこともあります。

給料に不満を持ったこともあります。

夜勤から逃げたこともあります。

そして、店がなくなった経験もあります。

一方で、経営者として人を採用する側にも立ちました。

だからこそ、仕事を探している人にも、採用する側にも、それぞれの事情があることを知っています。

転職は、人生の中でも大きな決断です。

だから「この転職サイトがおすすめ」「この仕事が正解」と簡単に結論を出すのではなく、

自分はこれからどう働きたいのか。

そこから逆算して仕事を選んでほしいと思っています。

料理人・飲食業界で働く人が仕事やキャリアについて考えるときに役立つ情報を、僕自身の経験も交えながら発信していきます。

少しでも、次の仕事を考えるきっかけになれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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